Masasakiblog

アートを愛し、アートに生きよう。。。

No,38 シュルレアリスム初心者の方はイヴ・タンギーを見たらいい。彼は、薬と酒の力で相当変な作品を残している。

シュルレアリスム初心者の方はイヴ・タンギーを見たらいい。彼は、薬と酒の力で相当変な作品を残している。

 

アートブログにもかかわらず、今まで一度も絵画について語ったことがない事実に気が付いた。

このままでは完全にサブカルブログとなってしまう…。

それでもいいかもしれないが、それではタイトルがお飾りになってしまう。

でも私は、サブカル大好きだしなぁ…。

悩んだ末に、まじめに絵画について語ることに決めた。

 

本日の主人公はシュルレアリスム作家の代表選手、

 

イヴ・タンギー

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イヴ・タンギー

 

である。

イヴ・タンギーの何がいいかって?

私の場合、まずその名前が好きだ。

タンギーって面白い音並びじゃないだろうか?

日本語は破裂音を多く持つ言語なので、

この面白さをわかる人は結構いるのじゃないかと思う。

 

さらに、ビジュアルが好きだ。

剥げているのに、生き残った髪の毛をチョコンとはやしている様が何とも愛らしいのである。

元サッカー日本代表のザッケローニ監督に似ていると思うのは私だけだろうか…。

 

そして、何より、あの奇妙奇天烈な抽象画が大好きなのである。

初めて、とある抽象画写真集でイヴ・タンギーの作品を見たとき、

私は度肝を抜かれた。

 

「きっとこの人は精神をやらかしているに違いない。」

 

私はそう思ったのである。

イヴ・タンギーの作品は、本当に精神を誤ってしまったのではないかと思われる作品が多い。

もし、私がイヴ・タンギーの絵画の世界に迷い込んでしまったら、

 

きっと泣いてしまう。

 

大人なのに泣いてしまう。

 

それほど、イヴ・タンギーの絵画は狂気に満ちているのである。

 

ただ、イヴ・タンギーの絵画は見るだけで、いろんな想像をさせてくれるので、

知育にいいかもしれない(嘘かもしれない…)。

 

因みに、私はイヴ・タンギーの作品を5歳の長女に見せたことがある。

長女は、何かに取り付かれたようにその作品を眺めていた…。

と思いきや、数分後にはアンパンマンを見ていた…。 

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鳥によって、火によって、だがガラスによってではなく

 

 

 

基本情報

「イヴ・タンギー」

本名

  • レイモン・ジョルジュ・イヴ・タンギー

生誕

  • 1900年1月5日

死没

  • 1955年1月15日(55歳没)
国籍
  • フランス
代表作品
  • 創世記(1926年)
  • 古びた地平線(1928年)
  • 白黒の私の生(1942年年)
  • 無限の分割可能性(1944年)  …etc.

 

作風

イヴ・タンギー最大の特徴は、

昼夜の区別がない背景に、

機械のような、鉄屑のような物体を並べて書くことによって、

現実世界からかけ離れた世界を表現することである。

その上、描かれた鉄くずのような物体は、時に動いているかのようにも見えるから恐ろしい…。

そんな世界が永遠に続いているかのように表現されているのだ…。

 

恐怖を感じるのは私だけではないはずだ。

 

だが、この世界が見るものにいろんなイメージを与えてくれる。 

シュルレアリスムと画家叢書「骰子の7の目」〈第9巻〉イヴ・タンギー (1978年)
 

  

私は、イヴ・タンギーの作品から、

都会の満員電車を連想した。

 

人がいっぱいいるのに、周りの人間について何も知らない。

 

むしろ

 

「ひっつくなよ、どっか行けよ。」

 

なんて思ってしまう。

それってどこか孤独である。

そんな孤独感を感じたのだ。

 

この世界をイヴ・タンギーがオートマティスム(神経や筋肉の反射を利用して無意識に作品を描くこと)的に作り上げたのか、意識的に作り上げたのかは本人に聞かないとわからないが、

タイトルに書いたように、本人は薬中でアル中だった。

 

「あぁ、それならこんな絵描くかもね。」

 

なんていう気もしないではない。

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古びた地平線

 

それから、これは私の意見だが、どうもイヴ・タンギーの世界観は、

手塚治虫の「火の鳥」(詳しくはNo,15 火の鳥は間違いなく最高傑作である参照)の未来編や復活編・望郷編の世界観に似ている気がする…。

手塚治虫はアート大好き人間だったのだから、ひょっとしたら影響を受けているのかもしれない。

知っている人はコメントで連絡していただきたい。

  

イヴ・タンギーが画家になるまで

なんとイヴ・タンギーは絵の技術を独学で学んだらしい…。

天才とはこの人のためにあるのかもしれない。

観たらわかると思うが、イヴ・タンギーの描く絵は、一朝一夕で描けるような代物ではないのだ。

 

しかも、画家を目指したきっかけが、

22歳の時、バスの車窓から見たジョルジュ・デ・キリコの「子供の脳」を偶然見て、衝撃を受けたかららしい…。

ということは、本格的に絵を描き始めたのは22歳の時…。

四年後には「創世記」を描いたのだから、信じられない。

 

「ほんとかよ~。かっこよくなろうとして後付してない?」

 

なんてすら思ってしまう。

やっぱり、天才なのだろう。

 

私はかれこれ10年以上音楽をしているが、楽器の技術が20歳の時から変わらない。

天才をイヴ・タンギーのような人物を指すのであれば、

凡人とは私のことを言うのだ。 

  

 

アメリカへの移住

1939年に第二次世界大戦が勃発したことにより、イヴ・タンギーはアメリカに亡命した。

運命とはわからないもので、これがイヴ・タンギーにとって人生の転機となったようだ。

イヴ・タンギーの作品はアメリカで受け入れられ、母国をしのぐ人気を獲得する。

その上、裕福なアーティストケイ・セージと出会い、逆玉の輿に乗ったのである。

何とも運のいい男だ。

 

 

薬と酒とイヴ・タンギー

イヴ・タンギーはジャンキーでアル中だったそうだ。

その上、性格も几帳面だったらしい。世間一般にはイヴ・タンギーのような人間を、

変わり者やら変人やらと評価するが、たぶん変な人だったのだろう。

そうでなければ、あんな変な絵を残さない。

 

また、イヴ・タンギーは無口な男だったようで、作品についてあまり多くを語らなかった。

よって、多くの作品が謎を秘めたままとなっており、

それの謎が魅力を一層引き上げている。

まるでイーグルスの「ホテルカリフォルニア」みたいである。

 

死没

これからという55歳のある日、ベットから転げ落ちたイヴ・タンギーは、

脳出血により突然死を迎えた…。

その八年後、奥様のケイ・セージは拳銃自殺している…。

壮絶な夫婦である。

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想像上の数

 

  

小ネタ

ケイ・セージが死んだ後、

イヴ・タンギーとケイ・セージの遺灰はブルターニュ半島のドゥアルヌネの海岸にまかれたそうだ。

遺言でも残していたのだろうか…?

愛である愛…。

 

初めて絵画を紹介するのだから、少し不安だったが、意外にもすらすらとかけてしまった…。

今後は、絵画もどんどん紹介しようと思う。

ただし、私の趣味は抽象画だから、偏った記事になることだろう。が、それはまた別の話…。

 

 

 

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