Masasakiblog

アートを愛し、アートに生きよう。。。

No,20 映像表現に革命をもたらしたTOCHKAのPikaPika

映像表現に革命をもたらしたTOCHKAのPikaPika
 
本日は私の大好きな、
TOCHKA
についてである。

映像技術の発展は、文明の進化とともにあり、
映像アートの発展は、映像技術の進化と共にある。
それは、誰もが納得の事実だろう。

カメラが出来て、写真が娯楽になった。
ビデオカメラが出来て、スクリーンに映し出される映画が娯楽になった。
さらに、テレビが発明され、いつでも自宅で娯楽番組が視聴できるようになった。
今やYoutubeで様々なコンテンツが視聴できる。
 
映像技術は100年と少しの間に大きく変わってしまった。
そして、技術の発展の合間合間に、天才といわれるクリエイター達が現れている。
 
ウォルトディズニーアニメーションに革命をもたらし
ヒッチコックモノクロ映画の魅力を最大限引き出すことに成功した。
スタンリーキューブリックカメラワークに新しい定義を示し、
ジョン・ラセターはピクサーでCG技術を駆使した長編映画を監督した。
 
どの分野でもそうだが、新技術が普遍技術へと変わる過程には、必ず天才クリエイターが絡んでいる。
実は、我が国日本においても、映像技術の革命に寄与したアーティストは多く存在する。

本日紹介するのは、そんなクリエイターの一片である、
「TOCHKA」である。
「TOCHKA」をご存知の方はどれくらいいるだろうか?
「TOCHKA」を知らないという方でも「PikaPika」をご存知だという方は多いかもしれない。
「PikaPika」という単語を知らなくても、その映像を見れば
「あぁ、あれね。」
と相槌を打つ人がほとんどだろう。


PIKA PIKA 2007 http://tochka.jp/pikapika/


SNSやYoutubeが普及した今、「PikaPika」は既に映像技術のスタンダードとなっている。

私が「TOCHKA」を知ったのは、大学生の頃。
時代はYoutubeがようやく世間一般に認知された時であった。
個人の作った映像作品がネット上に公開され、人は他人と少しでも差をつけたコンテンツを作りたいと考えた。
ネット動画に情熱を注ぐ人たちが現れ始めたのが、この頃であった。

「TOCHKA」は、そんな人々に新しい表現方法を提案したのである。
それが「PikaPika」であった。
2008年ころだったと記憶しているが、
当時は、「PikaPika」動画がネット上にやたらめったに増殖していた。
ワイドショーでも取り上げられた。
学生はもちろん、引退したおじさま、おばさま達もこぞって「PikaPika」にチャレンジしていたのである。

「TOCHKA」の存在は瞬く間に有名になり、新時代の映像アートとしてもてはやされた。
「TOCHKA」は時代の波にのり、新しいアートを生み出したのである。
 

 

基本情報

「TOCHKA」

読み

  • トーチカ

メンバー

  • ナガタタケシ(1978年9月2日生まれ)
  • モンノカズエ(1978年10月24日生まれ)

活動期間

  • 1998年 -

国籍

  • 日本

最終学歴

ナガタタケシ
  • 京都芸術短期大学(映像美術専攻)
モンノカズエ
  • 京都芸術短期大学(油絵専攻)

代表作

  • 「PIKAPIKA」
  • 「TRACK」
  • 「UNIQLO JUMP」   …etc.

受賞歴

  • 2006年「PIKA PIKAライトニング落書きプロジェクト」、オタワ国際アニメーションフェスティバルにて優秀賞
  • 2006第10回日本メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞「PIKA PIKA」
  • 2007「PiKA PiKA 2007」、日本メディア芸術祭アニメーション部門推薦作品
  • 「PiKA PiKA×So-netプロジェクト」、YouTube Video Awards Japan 2008
  • 「PiKA PiKA×So-netプロジェクト」、サイバーロータスin ADFESTのSILVER
  • 2008年「PiKA PiKAライトニング落書きプロジェクト」、クレルモンフェランフランス国際短編映画祭ラボコンペティション大賞
  • 2009年「OGRE YOU ASSHOLEピンホール」、日本メディア芸術祭エンターテインメント部門のおすすめ作品
  • 2010年「ユニクロカレンダー」、カンヌライオンズのサイバーロータスで青銅色
  • アニマフェストキプロスでの2015年「TRACK」、グランプリ
  • 2016 "TRACK"、オランダアニメーション映画祭大賞  …etc.

 

作風

説明するより、見ていただいたほうがいいのだが、

いつも通り、私見バリバリに説明する。

「TOCHKA」の作品スタイルは「PikaPika」に集約されている。


UNIQLO x TOCHKA

小学校の理科の教科書に、星の軌道を表現した写真があるのだが、

覚えているだろうか。

これは、空に浮かぶ星を、フィルムのシャッターを開いた状態で放置し、

 その動きを撮影し続ける手法である。

「長時間露光撮影」と言われる。

 

「PikaPika」はこの撮影法を利用し、光の模様を描く。

さらに、コマ撮りした写真を組み合わせ、音楽を載せれば、「PikaPika」の完成である。

 

要するに、昔からある撮影方法を踏襲しただけなのだが、

されど、この撮影方法を使い、既存のアイデンティティをぶち壊したところに、

TOCHKAのクリエイティビティを感じることができる。

因みに、「PikaPika」は当初プロジェクトとして始まった。

誰でも作品を作れ、誰でも参加できるアートプロジェクトである。

アイデアを独り占めしないところは、懐のデカさを感じる。

 
PiKAPiKA Miyako Project 2012

もう一つ、「TOCHKA」の作り出す「PikaPika」の特徴に、素朴な音楽がある。

初期の「PikaPika」はシンプルに打楽器一つであったり、

マリンバ一つだけの音で作品を彩っていた。

私はそのシンプルさにも心打たれたものだ。

しかし、最近はヒップホップ調の曲に合わせた「PikaPika」を作っているみたいだ。

アーティストは日々進化する必要があるので仕方のないことだが、

私としては、初期の素朴な音楽方が好きである。

 

感想

TOCHKAの魅力は「PikaPika」で表現される可愛くも幻想的な作風だろう。
ポップでキュートなセンスに心奪われた人も少なくないはずである。
「幻想的」と表現させてもらったが、
暗闇長時間露光撮影の効果で、見る人を浮世離れした世界へ誘う。
実に素晴らしいではないか。
また、TOCHKAの表現は、そのわかりやすさにも定評がある。
前衛的な作風でありながらも、光で簡易的な絵や文字を用いる手法は、
アートに興味がないという人でも、
楽しく鑑賞することができるだろう。
芸術センスと、エンターテイメントセンスを併せ持つTOCHKAの「PikaPika」…。
最高のアートである。

 

TOCHKAと私

私がTOCHKAを知ったのは、プロのミュージシャンの道を半ば諦めようとした時であった。

オーディションも最終選考止まり、ライブの集客もいまいち…。

落ち込む日々を過ごしていた私は、ファンシーな「PikaPika」をテレビで見て、

心が癒されたのである。

今でもたまに、「PikaPika」を見るときがある。

たいていは癒しを求めて「PikaPika」を見ている。

なお、私はその後プロミュージシャンの道を諦めている。

 

小ネタ

二人は「PikaPika」で有名になった後も、仕事を続けながらアートを続けたそうだ。

過去に、

 

「PikaPikaだけでは食べていけませんから…。」

 

というアート界の厳しさをインタビューで語っている。

とは言え、大学の講師をしたりフリーランスでの活動をしたりと、活動の幅は広く、やはりアートで成功したユニットであることは確かだ。

また、二人はユニットであるだけあって、共通項もあるそうだ。

過去、テレビのインタビューで、二人ともデンマークの映画監督、ラースフ・フォン・トリアー(ダンサー・イン・ザ・ダークなど)が好きだと言っていた。

流石アーティスト。

好きな映画監督もアートバリバリの人である。

 

最後に

「PikaPika」は、結婚式の余興の定番ともなっている。


結婚式余興動画 PIKAPIKA〜運命〜


余興 PIKAPIKA ( ピカピカ ) ムービー


結婚式余興[PIKAPIKA動画]

しかし、一度作ってほしい。

思った以上に時間がかかる。

私も過去に一度「PikaPika」を作ったことがある。

その作業は果てしない地味な作業であった…。

f:id:Masanosuke_Sasaki:20190527194720j:plain

Pixabayからサムネ用に無料画像を拝借させていただいた。

いつか、私の「PikaPika」もこのブログにアップするかもしれない。

が、それはまた別の話…。

 

 

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