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アートを愛し、アートに生きよう。。。

No,76 もう一人のポップアート作家、ロイ・リキテンスタイン

もう一人のポップアート作家、ロイ・リキテンスタイン

 

ポップアートと言えば、「キャンベルのスープ缶」で有名なアンディ・ウォーホルが一番初めに頭に浮かぶ。

しかし、もう一人の重要な作家がいることを忘れてはいけない。

そう、その人物こそが、

 

ロイ・リキテンスタイン

 

なのだ。

 

アメリカンコミックが好きな人は、きっと一度は目にしたことがあるだろう。

私個人的な意見だが、この方は、アメリカンコミックをアートにまで格上げした第一人者であると思っている。

 

以前からディズニーやワーナーのルーニー・テューンズについて書いてきたが、

アメリカアニメーション大好き、

いや、海外アニメーション大好き、

いや、アニメーション大好きの私の大好物作家の一人である。

 

知らない人がいたとしても、一目見たら、

 

「あぁ、こういうやつね」

 

と納得していただけるだろう。

それではとても楽しいロイ・リキテンスタインの世界へ…。

 

 

 

基本情報

「ロイ・リキテンスタイン」

本名

  • ロイ・フォックス・リキテンスタイン

生年月日

  • 1923年10月27日

死没

  • 1997年9月29日(73歳)
国籍
  • アメリカ合衆国
代表作品
  • ごらん、ミッキー(1961年)
  • た、たぶん(1965年)
  • 戦備(1969年)
  • 画家のアトリエ、ダンス(1974年)
  • バロックへ(1979年)
  • 横向きの頭部(1989年) …etc.

 

作風  

 

ロイ・リキテンスタイン『Kiss』オフセットによる複製

ロイ・リキテンスタイン『Kiss』オフセットによる複製

 

 

初めてロイ・リキテンスタインを知った時、度肝を抜かれたのを覚えている。

だって、漫画を油彩で描くんだよ…。

普通じゃないよ…。

しかも、印刷した時の、インクドットまで拡大するこだわり…。

 

「すげぇ…。」

 

口をあんぐり開けて、その絵を見つめていた私…。

 

パット見ただけでは、漫画を拡大しただけの絵なのだが、

近くで見ると、とても面白い。

遠くから見ても、近くから見ても、存分に楽しめる作品を描いたのが、

ロイ・リキテンスタインなのである。

 

さらに、ロイ・リキテンスタインの絵には遊び心たっぷり。

随所にいかにもアメリカンといった表現の、

風刺やジョークがちりばめられている。

 

もう、

 

最高、

 

ふぅ。 

 

ロイ・リキテンスタインがアーティストになるまで  

 

ポスター ロイ リキテンスタイン Girl in Mirror、 1963

ポスター ロイ リキテンスタイン Girl in Mirror、 1963

 

 

1923年、アメリカ合衆国ニューヨークにて生まれたロイ・リキテンスタイン。

1940年にはオハイオ州立大学美術学部に入学し、

兵役義務のため、途中で三年間兵役につくが、

1946年には学士号を修得。

1949年には修士号を修得している。

1949年から1951年まで同大学で講師を務めたのち、

1961年に画家として初めて世に出た。

 

とまぁ、こんな経歴を持った人であるのだが、

アーティストになったのは、画商・レオ・カステリが開いた展覧会に出展したことがきっかけだそうな。

ロイ・リキテンスタインが持ち込んだ作品は、

ミッキーマウスやドナルドダックなどをテーマにした(模倣した?)作品。

抽象表現主義全盛期のアメリカ画壇では賛否両論が起こったそうだが、

一部の評論家ら絶賛をうける。

 

そして、直後に起こったポップアートムーブメントの波に乗ることにより、

名前を歴史に刻んだのであった。

 

ドット絵

 

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ロイ・リキテンスタインのドットはとても面白い。

ドットで有名な作家と言えば、本国日本では草間彌生を思い浮かべるだろう。

でも、草間彌生はドットを模様としてとらえている。

一方、ロイ・リキテンスタインはドットを色彩としてとらえてる。

 

これは、コミックを近くで見た際に、印刷のインクがどっと見えることから、

ドットを色彩としてとらえるようになったのだそうだ。

 

私は幼い頃、顕微鏡で印刷物を見たことがあるが、

そこには確かにドットがあった。

 

因みに、ロイ・リキテンスタインのドット手法は初期作品、

から、晩年期の作品にまでずっと使われ続けた手法である。

 

正に、ロイ・リキテンスタインの代名詞と言えよう。

 

 

ロイ・リキテンスタインという人物

 

 

かなり頭のいい方であったそうだ。

インタビューには理路整然と、論理的に答えた。

 

しかし、絵のことになると、素直で子供に戻ったそうだ。

その時の目を、スタッフは、

 

「子供の目だよ。」

 

と言っている。

 

大人の頭脳を持ち、子供の純粋な目を持ったロイ・リキテンスタインは、

芸術家としての才能の塊だったのかもしれない。

 

 

引用の問題

 

ポスター ロイ リキテンスタイン As I Opened Fire(1 of 3)

ポスター ロイ リキテンスタイン As I Opened Fire(1 of 3)

 

 

ロイ・リキテンスタインの作品は、その多くが

 

「美術の引用」

 

である。

悪く言えば、オリジナリティがないともいえよう。

 

しかし、ロイ・リキテンスタインは、引用元の作品を一段階も二段階も装飾し、

別の意味合いを与え発表した。

 

その姿勢は、まるで他国の文化を模倣して成長した高度成長期の日本。

 

私は思う。

そもそもポップアートとは大量生産可能なアートであり、

そこに含有されるテーマも大量消費である。

ということは、ロイ・リキテンスタインも、高度成長期の日本も両方、

紛れもないアートであったのだと。

 

小ネタ

アメリカ経済を変えた音楽はイーグルスの「ホテルカリフォルニア」であると考える経済学者もいるが、

ロイ・リキテンスタインとアンディ・ウォーホルがけん引したポップアートも、

アメリカ経済を大きく変えたと考える経済学者も少なくないそうだ。

いかに、ロイ・リキテンスタイン、アンディ・ウォーホル率いるポップアートが偉大であったのかがうかがえるというものである。

 

 

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