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No,34 あなたはマシュー・バーニーにつていくことができるか?(コテンポラリーアートって面白いね)

あなたはマシュー・バーニーにつていくことができるか?(コテンポラリーアートって面白いね)

 

マシュー・バーニー

 

私が取り上げるアーティストの中では、比較的新しい人である。

1990年代~現在まで、精力的に活動してるからだ。

年齢も、2019年現在50代前半…。

昔のインタビューを見ると、結構男前である。

背も高そうだ。

しかし、その頭の中は宇宙である。

アバンギャルドである。 

ジ・オーダー from Matthew Barney's Cremaster3 [DVD]

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 マシュー・バーニーは、プラスティックやシリコンなど、

比較的新素材と呼ばれる材料から彫刻を制作したことで有名だ。

よって、その作品は独特の質感を持ち、妙なリアリティが表現される。

 

実のところ、私はマシュー・バーニーの作品を「クレマスターシリーズ」と呼ばれる映像作品くらいしか拝見していない。

 このブログを書くのも無謀といえるが、

「クレマスターシリーズ」で、いかにマシュー・バーニーの頭の中がアバンギャルドであるか、

くらいは理解した。

 

大きな視野でマシュー・バーニー作品を見れば、完全な空想世界である。

だが、細部には現実的な表現を組み込んでいるのだ。

そのバランスのおかげで、観客に断片的なイメージ像を焼き付ける。

 

乱暴に言えば、マシュー・バーニーの作品は、利己的なイメージがそこにあり、

観客は引き込まれるというよりも、強引に連れていかれるのである。

確かに、彫刻の一つ一つは美しく飾られており、

色彩感覚も目を見張るものがある。

 

だが、マシュー・バーニーの作品を鑑賞する時は、

現実の世界を置き去りにし、

マシュー・バーニーの作り上げた空想世界に付き合うことを覚悟しておいたほうがいい。

 

 

基本情報

「マシュー・バーニー」

生誕

  • 1967年3月25日

出身地

  • アメリカ合衆国

最終学歴

  • イェール大学
活動ジャンル
  • コテンポラリーアート
  • 映像作品  …etc.

代表作

  • クレマスターシリーズ
  • RIVER OF FUNDAMENT  …etc.

 

作風

マシュー・バーニーの作品テーマは人体だそうな。

人間の外側・内側を様々な角度からとらえる。

その結果、気持ち悪い作品が完成するのである。

 

私は映像作品しか鑑賞していないが、

映像作品は宇宙だ。

 

訳が分からない。

 

ただし、ジェンダーの垣根を取っ払おうとする意思は感じることができる。

まぁ、一般的に見て

 

「気味悪い」

 

だの

 

「気持ち悪い」

 

だの言われるアーティストであることは間違いがない。

だが、同時にその表現はとても面白いのである。

これは、見た人にしかわからないだろうが、

 

本当に面白い。

 

普段の生活では絶対にお目にかかることがない表現がそこに詰まっている。

マシュー・バーニーの感性に触れることは、退屈な日常を打破するに等しい。

個人的にはルーティンの毎日を過ごしている社会人にこそ、

必要とされる作家であると思う。

 

マシュー・バーニーという人物

上記でも既述したように、マシュー・バーニーはイェール大学で医学を学んでいる。

しかし、フットボールの特待生で入学しているようだ。

でも、医学だから…。

多分賢いんじゃないだろうか…。

さらに、在学中はアルバイトでファッションモデルをしていたというのだから驚きだ。

男前と表現したが、世間が認めるレベルの男前なのだ。

天は二物を与えずというが、

マシュー・バーニーに関してはなん物も渡している。

私は一物もない…。

 

マシュー・バーニーとビョーク

私がマシュー・バーニーを知った理由は、

私がビョークの大ファンだからである。

 

ビョークファンの方は知っていると思うが、

数年前まで、マシュー・バーニーとビョークは仲睦まじい夫婦であった。

つまり、ビョークを知るともれなくマシュー・バーニーを知ることが出来、

マシュー・バーニーを知ると、もれなくビョークを知ることが出来るのである。

 

ビョークの世界観と、マシュー・バーニーの世界観は結構似たところがある(私見だが…。)。

なお、マシュー・バーニーはビョークのクリエイティブも手掛けており、

「Homogenic」は夫婦共作みたいだ。 

Homogenic

Homogenic

 

 

「Homogenic」は大ヒットしたアルバムでもあり、

天才が手を組むととんでもない作品を作り上げるということである。

「Homogenic」の中の楽曲「Alerm Call」のPVはマシュー・バーニーが手掛けているので、

興味がある人は、是非ご覧いただきたい。

www.youtube.com

因みに、今は離婚している。

アーティスト同士の夫婦はやはり難しいのか…?

 

クレマスターシリーズ

マシュー・バーニーが作った5部に及ぶ長大な映像作品。

製作に7年もの年月を費やしている。

 

クレマスターとはそもそも、

金の玉につながる腱をつつみ、

温度や感情の動きによって伸びたり縮んだりする筋肉を指すそうだ。

このブログをかくにあたり、「クレマスターシリーズ」の解説DVD「The Body as Matrix」を見たが、

マシュー・バーニーはその筋肉についてやたらに解説していた。

 

クレマスターは、胎児が性別を確定する前から形成されている筋肉だそうで、

卵巣と陰嚢の間に存在しているのだという。

「クレマスターシリーズ」では、その曖昧さが大きなテーマの一つだということだ。

マシュー・バーニー自身「未分化」という単語を連呼しており、

作中に登場するキャラクタはすべて性別が定まっていないのだとか…。

ここまで読んで

 

「気持ち悪いな」

 

と思った方は、たぶん正常な精神の持ち主である。

実際、作品は結構気持ち悪い場面も多い。

私は「クレマスター4」の宇宙人みたいなキャラクタの頭についたクレーターのような出来物が、

生理的に受け付けなかった…。

 

それから、作品制作年と作品ナンバーの順番は一致していない。

「クレマスター4」(1995年)

「クレマスター」(1996年)

「クレマスター5」(1997年)

「クレマスター2」(1999年)

「クレマスター3」(2002年)

の順番で作られている。

ほとんどセリフがないのも特徴。

 

曖昧な世界を描いていることもあってか、作品にストーリーはない。

そのため、見終わった後も、断片的にしか作品を整理できない

一から作品を説明しろと言われても、それは困難を要するだろう。

 

因みに一度に全部を見ようとすると、7時間…。

一日で見る人間は勇者である。 

The Body as Matrix (Matthew Barney's Cremaster Cycle)

The Body as Matrix (Matthew Barney's Cremaster Cycle)

 

  

小ネタ

クレマスターシリーズが売れたかどうか…。

売れるはずがない。

世紀の大失敗映画だという見解もあるくらいだ。

第一映画として成立しているかすら疑問である。

でも、上映すると前売りの段階で売る切れになったりする…。

不思議だ。

アート作品に売れたかどうかを求めること自体がナンセンスなのかもしれない…。

が、それはまた別の話…。

 

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