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No,41 特撮映画大好きな方へ…チェコスロバキアのカレル・ゼマン監督はいかがでしょう?

特撮映画大好きな方へ…チェコスロバキアのカレル・ゼマン監督はいかがでしょう?

 

私はマニアックな映画が大好きだ。

そして、マニアックな映画を自分だけが知っているという愉悦に浸るのが大好きだ。

そんな人は私だけではないだろう。

 

そんな方のために、本日はマニアックな映画監督監督を紹介しよう。

 

チェコスロバキアの監督、

 

カレル・ゼマン

 

が本日の主役である。

カレル・ゼマンを知っている方はきっと、奇人変人の部類に入る人の一人だろう。

そして、奇人変人と呼ばれることが三度の飯より好きなはずである。

そんな人は、是非コメントいただきたい。

きっと私と話が合うはずである。

 

さて、以前、チェコスロバキア出身の映画監督は「ヤン・シュヴァンクマイエル」を紹介している(詳しくは、No,7 不気味な映画「不思議の国のアリス」参照)。

万が一、このブログから「ヤン・シュヴァンクマイエル」のアリスを見て、

 

「こいつの語る映画は悪趣味なやつが多すぎる」

 

なんて思った人…。

はい、そこのあなた!

 

安心してほしい。

カレル・ゼマンは気持ち悪い部類の映画監督ではない…。

多分…。

ただ、皮肉・風刺のきいた作品が多いことは事実である。

 

ヤン・シュバンクマイエルでチェコ作品に挫折してしまった人は、是非カレル・ゼマン作品を鑑賞いただきたい。

私は、純粋に面白いと思う。  

 

基本情報

「カレル・ゼマン」

本名

  • カレル・ゼマン

生誕

  • 1910年11月3日

死没

  • 1989年5月5日

国籍

  • チェコスロバキア

代表作

  • クリスマスの夢(1946年)
  • 狂気のクロニクル(1964年)
  • 船乗りシンドバッドの冒険(1971年)  …etc.

 

作風 

 

今回も私見的に作風を紹介する。

カレル・ゼマンの作品の最大の特徴は、その風刺力にある。

どの作品を見ても、必ず何か訴えるものがあるのだ。

 

時に、文明の利器に対して、

時に、戦争の愚かさに対して、

時に、政治への不満に対して、

時に、金の汚さに対して、

 

コミカルに、まるで嘲笑するかのように表現する。

カレル・ゼマンの風刺は、決してアバンギャルドな表現ではなく、

とても分かりやすい表現となっているため、

作品に置いて行かれるということはないだろう。

終始楽しんで鑑賞できるはずである。

 

カレル・ゼマンの作品を見ていると、

アートとは観客に対し、何かを伝えるため(表現するため)のツールである、

ということを再確認できる。

そんなカレル・ゼマンの風刺のきいた表現が、私は大好きである。

 

特撮については、時代が時代のため、

今見ると、とても頼りなく見える。

とはいえ、制作しているのは1940年代…。

イラストと実写、パペットと実写を組み合わせるのがどんなに大変だったかは想像に難くない。

円谷プロの代表作ウルトラマンは、

毎日徹夜してようやく締め切りに間に合わせていた。

スペシウム光線を表現するだけで何時間もかかっていたということである。

1960年代に入っても、その程度の技術しかなかったのである。

1940年代に特撮を作ろうとした根性だけでも見上げたものがあるだろう。

 

因みに、カレル・ゼマンの造る特撮は、お国柄もあるのか、

とても神秘的なものが多い。

どの映画を見ても、美しい表現がちりばめられており、

見ていて飽きないと思う。

 

 

カレル・ゼマンとフランス 

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カレル・ゼマンが少年の頃、ジュール・ヴェルヌという作家の冒険小説が子供たちの間で大ブームだったそうだ。

そんなこともあり、カレル・ゼマンはジュール・ヴェルヌを通してフランス文化に触れた。

戦前はパリでパブリック・リレーションズ映画の作品制作に携わっている。

世界大戦がはじまってからはチェコスロバキアに帰国したようだが、

フランス文化の影響は強かっただろう。  

 

 

世界的評価


チェコアニメ・特撮の巨匠カレル・ゼマン、『悪魔の発明』『ほら男爵の冒険』HDマスター

カレル・ゼマンは一説によると、チェコ映画を世界レベルに押し上げた作家だそうな。

そのきっかけとなった映画が1945年公開の「クリスマスの夢」である。

誠に申し訳ないが、「クリスマスの夢」はまだ見ていないので、内容は触れないが、

この作品は、カンヌ映画祭で絶賛され、動画部門最優秀作品賞を受賞した。

あのカンヌでである。

その後も「ハムスター」(1946年)、「水玉の幻想」(1948年)、「王様の耳はロバの耳」(1950年)とヒット作を連作した。

これらの作品は、いわゆる特撮映画と言われるもので、アニメと実写・パペットと実写を組み合わせている。

円谷プロが初めて映画を発表したのが1963年(「太平洋ひとりぼっち」)だから、特撮映画の先駆け中の先駆けと言えるだろう。

その後、1960年代にはSF映画にも挑戦し、恋愛映画も挑戦している。

いずれも高評価を獲得しているようだ。

晩年には、児童映画祭の委員長を長年務めているのだから、

晩年期の地位は不動のものだったに違いない。

  

 

カレル・ゼマンと私 

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私は、ヤン・シュヴァンクマイエル作品を見た後にカレル・ゼマンを知り、その作品を鑑賞した。

初めて見たチェコスロバキアの映画がヤン・シュヴァンクマイエルであったため、

カレル・ゼマンもきっと、独創的なダークファンタジー作品だろうと思っていたが、

その期待はいい意味で裏切られたのである。

 

「なんだよ。普通に面白い作品じゃん。」

 

普通に面白いというのは、一般受けしそうな作品であるということである。

今までのブログを読んだ方はご存知かもしれないが、

私の好む作品は、癖のある作品が多い。

そんな作品ばかり見ていた私は、カレル・ゼマンの作品にとても癒されたのであった。

因みに私が初めてみた作品は「プロコウク氏 発明の巻」である。

10分足らずの映像作品であるが、人形のコミカルな動きと、

カレル・ゼマンのコミックセンスに圧倒されたのを覚えている。

とてもおすすめの監督なので、少しでも多くの人に見ていただきたい。

 

  

小ネタ

カレル・ゼマンは死ぬ二年前、国際アニメーションフェスティバルの審査委員長として日本に来日している。

その際に、奇跡の映像錬金術師として紹介されたようである。

また、影響を受けた「ジュール・ヴェルヌ」の小説を映画化している。

本当にフランスが好きなんだろう。

 

 

 

 

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