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No,30 ハンス・ベルメールの人形を気持ち悪いなんて言わないでください

ハンス・ベルメールの人形を気持ち悪いなんて言わないでください

 

ハンス・ベルメール

 

は、まさにナチスドイツが生んだド変態作家である。 

 

ハンス・ベルメール 〔骰子の7の目 シュルレアリスムと画家叢書〕 (シュルレアリスムと画家叢書 骰子の7の目)

ハンス・ベルメール 〔骰子の7の目 シュルレアリスムと画家叢書〕 (シュルレアリスムと画家叢書 骰子の7の目)

 

 

何故私がこの作家を知っているか?

 

それは自分でもわからない。

いつハンス・ベルメールを知ったのか、記憶が曖昧なのである。

だが、私もハンス・ベルメールに負けない奇人・変人なのだから、知っていても何ら不自然なことはないだろう。

 

さて、ハンス・ベルメールの写真を他人に見せると決まってこう言われる。

 

「気持ち悪い」

 

「怖い」

 

当然である。

ハンス・ベルメールは、意図してグロテスクで奇妙な作品を作っているのだ。

ただ、気持ち悪いだけでは終わらないのがアートである。

ハンス・ベルメールの作品は、まるで夢の中のような作品が多いのである。

もちろん、夢といってもナイトメアである。

その幻想的な表現は、見るものを深い闇の中に連れて行ってくれる。

その上、その深層世界は深い。

 

ハンス・ベルメールの世界観はまるでクスリなのだ。

一度踏み入れればきっとそこから抜け出すことは困難である。

気がつけば、ずっとハンス・ベルメールの作品を眺めてしまっていることだろう。

 

このブログを書くにあたって、

私は久し振りにハンスのベルメールの作品集を本棚から引っ張り出した。

内容がグロテスクであるため、子供の目を気にしながら、

エロ本を始めてみる中学生のようにコソコソとページをめくる私…。

気がつけば、いつのまにかハンス・ベルメールの世界にドップリと浸かってしまっていた。

 

よってこのブログを書いている今の時間は夜中1時である。

 

少し後悔もあるが、やはりハンス・ベルメールの作品は不思議な魅力があるという事の証明ができたというものだ。

ここまで読んだあなたはきっと、ハンス・ベルメールに興味を持ったことだろう。

だが、断っておく。

想像の世界に行くということは、現実から離れて行くことだ。

 

この世界は危ない。

 

もう、忠告はした。

この下を読むなら、ご理解の上続きを読んでいただきたい。

あなたの精神が崩壊しても私は何ら責任を取らない。

  

 

基本情報

「ハンス・ベルメール」

本名

  • ハンス・ベルメール

生誕

  • 1902年3月13日

死没

  • 1975年2月23日

国籍

  • ドイツ

ジャンル

  • 画家
  • 写真家
  • 人形作家  …etc.

 

作風

ハンス・ベルメールの作風は一言では言い表せない。

二言なら何とか言い表せる。

三言なもっといい。

 

混沌と混乱と狂乱と不穏と不安…。

あらゆるネガティブな表現をもってしてやっと表現できる。

そんな作風なのである。 

 

新装版 ザ・ドール---ハンス・ベルメール人形写真集 (パン・エキゾチカ)

新装版 ザ・ドール---ハンス・ベルメール人形写真集 (パン・エキゾチカ)

 

 

時に残酷で、時に性的なその作品は奇妙な空気を作り上げる。

ただし、たしかに不快なその作風は、同時に人の好奇心をくすぐり、精神世界を困惑させるのである。

代表的な作品はやはり「球体人形」だ。

関節に球体を用いいたこの作品群は、人体のあらゆる箇所に関節を作り出し、

人の姿を奇妙な形に変えてしまった。

ハンス・ベルメールの作り上げた球体人形はまさに化け物といった風で、

こんなものが家にあったら、帰宅するのが嫌になること請け合いである。

 

更にハンス・ベルメールの描く絵画も特徴的で、明らかに死体を描いていたり、幼児愛者視点の作品も少なくない。

これゆえに、ハンス・ベルメールは危ないシュルレアリスム作家として世間に名を轟かしたのである。

まぁ、つまりこやつは奇人・変人の部類の人間だったことである。 

  

ハンス・ベルメールとナチズム

ハンス・ベルメールは反ナチズムであったことは有名で、1930年代にナチスドイツの情勢に加担する仕事と決別している。

これにより、生産性のある仕事を捨て、無意味を生み出すアーティストとしての道を選択した。

つまり、ハンス・ベルメールはアンチテーゼの塊であり、それ故にあの陰鬱とした作品を作るにいたったのである。

ドイツの暗い歴史が生んだアーティストなのかもしれない。

因みに、私が今の仕事を捨てて、アーティストになったら、本物のゴミしか生み出さない。

私が作った作品なんぞ、メルカリで叩き売りしても誰も買わない…。

物好きすらいない…。

  

球体人形

上記で説明したが、ハンス・ベルメールといえば球体人形である。

もうこの人形が気持ち悪いの何の。

ハンス・ベルメールの作品を見た人が

 

「あいつは気持ち悪い」

 

なんて言う理由がここに全て集約されている。

以前紹介したマリリンマンソン(詳しくはNo,13 マリリンマンソンはアートなのか否か…。参照)のプロモーションビデオに出てきても、何ら遜色ない気持ち悪さを誇っている。

我が家にもしこいつがあれば、いくら高級な作品だといえ、妻が処分するに違いない。

 

「ネクロフィリアでペドフィリア的思考である」とも言えるハンス・ベルメールの作品が、

もし、パブリックアートになっていたら、そこは立派なホラースポットである。

 

ハンス・ベルメールと第二次世界大戦

ハンス・ベルメールは第二次世界大戦を生き抜いたアーティストの一人である。

大戦中は、1939年に南フランスにて抑留され、

その時一緒に抑留されたマックス・エルンストの肖像画を残している。

既に反ナチズムとしてアーティストになっていたハンス・ベルメールは、

解放後もフランスにとどまり、フランスにて一生を終えた。

戦後、ハンス・ベルメールの作品の主はドローイング画や版画となる。

以外にも、有名な球体人形は戦前に制作されたものである。

これだけを見ると、戦争がハンス・ベルメールの作風に変化を与えたかのように思うが、果たしてどうだったのだろうか?

  

小ネタ

「蛇にピアス」で有名な金原ひとみの作品に「アッシュベイビー」という作品がある。
この作品の表紙にはハンス・ベルメールの球体人形の写真が使われている。
肝心の内容は、赤ちゃんに対し虐待をするとてつもない内容だが、
結構評価が高いみたいである。
私も読ませていただいたが、吐き気を催すほどの表現が随所に使われていた。
正に、反骨精神バリバリのハンス・ベルメールがぴったりの内容だと思う。
好きな人は読んでもいいかもしれない。
が、それはまた別の話…。 
アッシュベイビー (集英社文庫)

アッシュベイビー (集英社文庫)

 

 

 

 

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