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No,45 時計仕掛けのオレンジは本当に子供に見せられない映画なのか?

時計仕掛けのオレンジは本当に子供に見せられない映画なのか?

 

本日のテーマはスタンリーキューブリック監督が制作した

 

時計仕掛けのオレンジ

 

である。

 

 

 

結論からいこう。

私は子供に絶対に見せない。

見せてはいけない映画だと思っている。

 

しかし、この映画はSF映画の歴史においても、バイオレンス映画の歴史においても、

非常に重要な作品であることは間違いがないと思っている。

 

この意見に異論のある人はそう多くないのではないだろうか?

 

今の時代、この作品のバイオレンスはそんなに激しくないように思えるし、

イギリスで放送禁止になっていたことには驚きを隠せない。

 

この映画は、その破天荒ぶりや、その不条理や、その暴力性ばかりが取り沙汰されるが、

ワンシーンワンシーンを絵的にとらえてみれば、

スタンリーキューブリックの表現は実に美しい。

その美しさに心奪われた人も少なくないはずである。

かくいう私もそんな中の一人である。

 

では、詳細説明へ移ろう。

 

 

基本情報

「時計仕掛けのオレンジ」

 

製作

  • イギリス・メリカ合衆国 1971年

監督

  • スタンリー・キューブリック

脚本

  • スタンリー・キューブリック

原作

  • アンソニー・バージェス
主演
  • マルコム・マクダウェル(アレックス)
  • ウォーレン・クラーク(ディム)
  • ジェームス・マーカス(ジョージー)  …etc.

上映時間

    137分 

 

あらすじ

 

MAFEX マフェックス No.55 時計じかけのオレンジ アレックス 全高約160mm 塗装済み 可動フィギュア

MAFEX マフェックス No.55 時計じかけのオレンジ アレックス 全高約160mm 塗装済み 可動フィギュア

 

 

チョット未来の話。

クラシック音楽、特にヴェートーベンを愛するアレックスは、

毎晩、ドラッグをキメて暴力行為を繰り返していた。

ある日、ホームレスを滅多打ちにし、

他の不良グループもボコボコにしたアレックス一味は、

興奮冷めや間ぬまま、作家の家に押し入り、

作家の目の前で作家の妻を強姦する…。

 

はぁ、なんてあらすじだ…。

書いていて気が滅入る…。

まぁ、頑張ろう。

 

その翌日、アレックスはまたもや暴行行為を決行する。

しかし、やりすぎたアレックスは老夫婦を撲殺してしまう。

やりすぎたと書いたが、本人は全く悪く思ってなさそうである…。

これが原因でアレックスは警察に逮捕される(仲間にはめられ、逮捕されたのはアレックスのみであった)。 

 

懲役14年の実刑判決を言い渡されたアレックスは、

「ルドヴィコ療法」

の被験者になることを引き換えに刑期短縮のチャンスを得る。

 

しかし、「ルドヴィコ療法」もまた、非道徳的なものであった。

「ルドヴィコ療法」の説明は面倒(というより、物語の核心)だから、見てほしい…。

 

「ルドヴィコ療法」を受けたアレックスは、

自身の大好きなヴェートーベン第九を聴いた途端、吐き気を催す体となってしまう。

 

出所後、アレックスは過去に自分が犯した悪事の報いをリアルに受けることとなる。

暴行したホームレスに追いかけられるわ、

かつての仲間にボコボコにされるわ(なんとこの時仲間は警察官になっていた)、

作家には毒を盛られるわ、

さんざんであった。

 

暴力への嫌悪感が消えないアレックスであったが、

唯一、自分への暴力(自死)だけは消えていなかった。

作家に大音量でヴェートーベンの第九を聞かされたアレックスは窓から飛び降り、

自殺を図る。

 

一命をとりとめたアレックスだったが、

この時、アレックスの精神に暴力や性行為への拒絶反応はなくなっていた。

つまり、最後は…。

なんて話…。

 

おぞましい内容であることは間違いがない。

 

 

作品の評価

この作品、不条理で暴力的な作品にもかかわらず、評価はものすごく高い。

アカデミー賞やゴールデングローブ賞などにノミネートされ、ヒューゴー賞をはじめ様々な賞を受賞しているそうだ。

タイム誌は「Top 10 Ridiculously Violent Movie 」の9位にこの作品を挙げているらしい…。

 

ただし、先だって述べたように、イギリスではしばらくの間放送禁止の映画であった。

理由は、この映画を見た少年少女がストーリー内の犯罪を実行したのだとか…。

恐ろしい…。

 

 

小説

 

時計じかけのオレンジ 完全版 (ハヤカワepi文庫 ハ 1-1)

時計じかけのオレンジ 完全版 (ハヤカワepi文庫 ハ 1-1)

 

 

なんと、この作品、原作は小説だそうな。

こんな鬱々した内容を活字で読んだ日には、

精神に支障をきたすことであろう。

原作者のアンソニー・バージェスは、

厳格なキリスト信者の両親の元に生まれたそうだが、

そんな両親からよくもまぁ、こんな話を思いつく子供が生まれたものだと感心すらする。

 

 

小説と映画のエンディングの違い(ちょっとネタバレ)

原作を読んでいないので、この項目を描くのは憚られるのだが、

雑誌の受け売りを記入しておく。

映画では、アレックスが悪に戻り物語の終わりを迎えるが、

小説では、仲間の結婚、出産を見たアレックスが、

暴力からの「卒業」を決めるそうだ。

つまり、暴力は若気の至りであると…。

そう言うのである。

スタンリー・キューブリックはこの部分を省いたのだ。

いたずら好きだなぁ、もう。

 

 

スタンリー・キューブリック

 

 

この映画作品を監督したのはかのスタンリー・キューブリック。

また別の機会でこの監督を特集したいと思っているが、

簡単に…。

SF三部作

「博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を愛するようになったか」

「2001年宇宙の旅」

「時計仕掛けのオレンジ」

を作った。

どれもクレイジーな作品で、そのどれもが意味不明である。

だが、全部見ることをお勧めする。

私は学生の頃に全部見た…。

 

マルコム・マクダウェル

主人公のアレックスを演じたマルコム・マクダウェルはこの映画をきっかけに、

世界的な名声を得た。

しかし、この映画のインパクトが強すぎて、

その後いい役が回ってこなくなったそうだ。

この話については本人が語っている。

確かに、初老の女性を強姦する15歳の役を一度やれば、

そのインパクトは強い…。

 

   

時計仕掛けのりんご

 

時計仕掛けのりんご

時計仕掛けのりんご

 

 

なんとこの作品をパロッた漫画が存在する。

そのタイトルは「時計仕掛けのりんご」

驚くことに、その作者は神様手塚治虫である。

しかし、手塚治虫自身は本作を見たことがないらしく、

当時はやったからパロディを書いてみたかっただけとのこと…。

しかし、こちらの「時計仕掛け」もなかなかに不条理な作品となっている。

興味があれば是非どうぞ。

 

 

 小ネタ

この物語…。

なんと舞台にもなっているらしい…。

が、それはまた別の話…。

 

 

 

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